萬田銀次郎には審査が無い?

萬田銀次郎の情こそ、違法貸金業(闇金)の本質

本来、闇金に「意義」などというものは存在しません。

法的に見ればまったくの害悪であり、まさしく現代社会のダークサイドであり、一刻も早く一掃されるべきだというのは間違いのないことです。

とはいえ、闇金がある種の人々から救い主として見られていることもまた厳然たる事実です。
社会的には認めがたいことですが、闇金には「意義」があるという前提を作ってみましょう。

萬田さんは審査をしない

闇金の意義とは?その本質とは?

それを知りたい方には、闇金業者・萬田銀次郎を主人公にカネと人間の人情話を描くマンガ『ミナミの帝王』をおすすめしましょう。
萬田銀次郎は、お金が必要な人に対してトイチ(10日に1割)という利子を条件にしつつ、希望のお金を出してくれます。

お金が必要なときに用立ててくれる業者といえば、本来は銀行や消費者金融です。

事業再生を図るために銀行に融資をお願いしたり、当座の生活費を手にするために消費者金融を利用したり、といったことが行われています。
しかし場合によっては、銀行や消費者金融もアテにならないことがあります。銀行や消費者金融は、審査のうえでお金を用立てるかどうか決定するからです。

たとえば、「晴れている日に傘を貸し、雨の日には貸さない」とは、銀行の姿勢を端的に表す言葉としてよく使われます。
「天候」はお金を必要としている人の経済状況。「傘」は銀行のお金です。

つまり、経済状況が好調なときはいくらでも用立ててくれるけれど、不調のときは貸してくれないということです。

不調なときこそお金が必要なのに、銀行は返済が滞ることを心配して審査をパスさせてくれないのです。

一方、萬田銀次郎は審査を行いません。

トイチの利子は暴利というべき無茶なものですが、とにもかくにも、どのような事情を抱えた人であっても、お金を貸してもらえます。

闇金は必要悪

大阪・ミナミに事務所がある闇金「萬田金融」を利用する人たちは、誰もが銀行や消費者金融には相手にされなかった人たちばかりです。

そして彼らはこのマンガの中で、紆余曲折の末に立ち直っていきます。萬田銀次郎の力を借りつつ努力を重ね、苦境を乗り越えます。
要するに、闇金という存在によってピンチを脱出する人が存在するということを、このマンガは描いています。
闇金業者には、「必要悪」としての意義があるといえるでしょう。

マンガはマンガである

ただし、マンガはあくまでマンガであり、現実に萬田金融は存在しません。

闇金をアテにしたために「地獄」を見ることになった現実の悲惨な体験談は、書籍やブログをはじめさまざまなところで読むことができます。

『ミナミの帝王』の登場人物たちのように闇金でピンチを乗り切れる人、闇金の本質が正しく働いて救われる人は、ほんの一握りです。
闇金には確かに意義と呼べるものがあるのかもしれませんが、「奥の手」です。

きちんとした貸金業者を利用したり、クレジットカード現金化を利用したりといった方法を、まずは検討するべきでしょう。